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作曲家別交響曲ランキング

クラシック音楽の交響曲を作曲家別にランキング.
聴く曲を選ぶご参考にしてみてください.

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音符 ドヴォルザーク交響曲ランキング 音符


ドヴォルザークの交響曲9曲からベスト3です。

ドヴォルザークは遅咲きの作曲家で、才能は早くから見出されていたにも関わらず家庭環境等により音楽教育、とくに作曲についてはあまり正規には学んでいませんでした。35歳以降にブラームスに認められてから始めて世に出たのでした。

彼の曲には全ての人に郷愁を誘うものがあり、それが交響曲にも反映されていましたが、それが作曲技巧の習熟と共に人口に膾炙するようになるのは第7番以降でしょう。


以下、ランキング順に各曲の簡単な説明とおすすめCDのご紹介をしていきます。


音符第8番 ト長調 「イギリス」音符

一位には、第8番「イギリス」を選びました。「イギリス」という副題がついてはいますが、ほとんど内容とは関係がありません(単に出版されたのがイギリスだっただけ)。これこそまさに「ボヘミア(チェコ)」らしい曲であり、最もドヴォルザークっぽい(いい意味での)土臭い感じに溢れています。そのために今は「イギリス」と併記することは少なくなってきています。
 有名な第9番「新世界より」もいいのですが、ドヴォルザークの交響曲はまずこの曲を聴いていただきたい。

第1楽章の憂愁のある出だしと明るさに満ちた主部。第2楽章の静謐な中にこだまする鄙(ひな)びた民謡風のメロディ。第3楽章の哀くも美しい歌とトリオ(中間部)の若々しさ。第4楽章の土着的なテーマによる変奏曲。ドヴォルザークを語るならこれを聴かなきゃ、というまさに逸品。

特に第3楽章のトリオが秀逸。オーボエとフルートがユニゾンで歌うあまりにも素朴な3拍子のメロディ。しかしそれを支える変則的なリズムによって、えもいわれぬ興味を湧かせてくれます。その変則リズムはやがてトランペットに強奏されてクライマックスを築きますが、そのときの低音弦の対旋律の力強くも美しい流れはドボルザークの真骨頂です。

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音符第9番 ホ短調 「新世界より」音符

クラシック好きにとどまらず人気のある第9番「新世界より」。ドヴォルザークが在米中に書き上げられた本作は、確かにアメリカという新世界で作曲されたものですが、その精神は彼の生まれたボヘミア(チェコ)そのものであり、その洗練された曲想と盛り上がりにおいて、特に日本では演奏機会が最も多い部類の交響曲でしょう。

アメリカの黒人霊歌やインディアンの音楽を主題に使ったとも言われますが、上記のようにそれは全く筋違いの話で、彼自身も「私がインディアンやアメリカの主題を使ったというのはナンセンスです。嘘です。私はただ、これらの国民的なアメリカの旋律の精神をもって書こうとしたのです」と言っています。

第1楽章は、瞑想的な旋律によるゆっくりとした序奏から始まります。それが高揚して主部の第1テーマを思わせるモチーフが低音から沸き上がってくると弦のトレモロに導かれて急速な主部に入ります。第1テーマは分散和音的ですが素直なホ短調ではなくハ長調の要素も入っています。やがてト短調で憂いを含んだ第2テーマ、そして青空にこだまするような第3テーマと続きます。
 第2楽章は、ラルゴの緩徐楽章。和声的な序奏の後で、「家路」あるいは「遠き山に日は落ちて」として有名なテーマがコール・アングレ(イングリッシュ・ホルン)で奏でられます。この沁み入るような懐かしさと安らぎはどうでしょうか。他にも魅力的な旋律が次々と湧いてきますが、途中第1楽章のテーマの幾つかが回想されているのも興味深いです。
 第3楽章は、いかにもボヘミア的な音階をもつスケルツォ。特にホ短調で第1テーマが出る前の和声は「ミ・シ・ソ・レ」というまさに民謡的な響きです。そのテーマと対比されるのんびりしたホ長調の第2テーマで主部が形作られます。中間部はハ長調で前向きで上昇志向の明るい主題が心を湧き立たせます。
 第4楽章。これも出だしは有名でしょう。弦楽器の重々しい序奏に続いて豪壮この上ない第1テーマが管楽器で吹奏されます。それと好対照な瞑想的な第2テーマ、せき立てるような第3テーマがこの楽章の中心ですが、展開部では前3楽章のテーマがうまく組み合わされて全曲の統一感を演出しています。終結部の勝利のファンファーレのような輝き。そして最後は力強い和音から静かな余韻を残して全曲を閉じます。

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音符第7番 ニ短調音符

この交響曲はドヴォルザークの内省的な面がより表れている点では一番でしょう。さらに音楽的には普遍的なわかりやすさや見せ場が多いところなど「聴かせる」音楽に達しています。もっと演奏機会が多くなって然るべき曲。

彼が納得できなかったことも理解できるような気がします。全体に大雑把で雑な印象を受けます。宗教的な意味合いをコラールや賛美歌を取り入れた分、彼の繊細さという特長が失われているようです。

第1楽章は、主音が持続する中で、土の底からムニャムニャいう感じのニ短調の第1テーマ、そして楽しく舞い踊るような変ロ長調の第2テーマが中心となります。
 第2楽章は、鄙びた民謡風の第1テーマと半音階が流暢に使われる愉しげな第2テーマ、そして牧歌的な第3テーマによる緩徐楽章です。
 第3楽章は、スケルツォですが、6拍子でリズム的に面白さのある曲です。高音のちょっとつまずくようなリズムの伴奏にのって、中音部で穏やかな大またのテーマが奏されます。さきのリズミカルなモチーフは楽章中で重用されます。中間部はト長調で木管楽器が歌い継ぐ和やかな雰囲気になります。
 第4楽章は、悲劇的に音が跳躍するニ短調の第1テーマで始まります。繰り返される時に木管楽器が3連符で低音から駆け上がるのがまた不気味です。律動的な経過部を経て、メロディアスな第2テーマがイ長調で奏されます。コデッタでは明るく跳ねまわる第3テーマで活気を帯びます。終結部は第1テーマを元にテンポアップされ、さらにもう一度強奏されて最後は輝かしくニ長調で終結します。

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第6番以前の交響曲は、曲の出来そのものよりも、各テーマが今一つ洗練されていない感じを受けたのでランキング外になりました。これらもドヴォルザークが好きになったら聴いてみて確かめてみて下さい。